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公開インタビュー「メンタル疾患と読書」を終えて

25/05/22から一週間ほどかけてTwitterの投票機能を利用したアンケート結果を元として、7名様にご協力をいただいて、「メンタル疾患と読書」とした公開インタビューを実施した。詳細については、以下のnoteにまとめてあるので、ご覧いただけると幸いである。

 

はじめに
1)うまさん
2)たっかーさん
3)ちくわさん
4)こずっこさん
5)はるみさん
6)にゃおさん・上
7)にゃおさん・下
8)いもさん

 

改めて、ご協力くださった方々に深謝申し上げたい。

本企画は、メンタル疾患が主たる原因となって一度は本が読めなくなったものの、再度本が読めるようになった方々を募ってインタビューを試みたものである。

まず始めに伺ったのは、アンケート結果をどのように評価されたかという点であった。アンケートには、27名の方々がお答えくださった。メンタル疾患で本が読めなくなったことがある方を対象とし、回答には三つの選択肢を用意したシンプルなアンケートである。

結果としては、

①一度読めなくはなったものの、再び読めるようになった 56%
②今も読めないままでいる 40%
③本は読んでいなかったし、今後読む予定もない 3.3%

となっていた。

この各数字についてのご意見では、56%を意外(に多い)と見ていた方が多かった。個別に伺うと、まず27名が回答されていることが関心の高さを表しているとの指摘があった。また、40%の方が「読めない」状況でありながらアンケートに参加されていること自体が、その方々にとっては「読みたい」という切実な気持ちの表れではないかというご指摘もいただいた。

実のところ、私がインタビューを通して意図していたのは、「再び読めるようになった」という経験を集めれば、今読めなくて困っている・悩んでいる方々に、何かしらの参考になることが提示できるのではないかという点にあった。

さて、みなさんにお尋ねしたのは、以下の各項目である。

 

・企画に参加しようとした理由。
・発症したのはいつ頃であったか。
・発症前に読書ができていた時期はいつであったか。
・読めていた時の読書の傾向について。
・再び読めるようになった時期と、きっかけについて。
・読めなくなる前と後とで、読書の傾向は変わったか。
・インタビューに参加してのご感想について。

 

これらに加えて、Twitterスペースに参加されたリスナーの方との質疑が若干加わっている。

7名8件のnoteをまとめて思うのは、メンタル疾患からの回復の一事象として本が読めるようになることはあるが、そのきっかけについては、明確に自覚されてはいないということだ。つまり、「これをやったら本が読めるようになる」といった特効薬的なことは見出すことはできなかったのである。

代わりに浮き彫りになったのは、各位の創意工夫や「読書観」ともいうべきもののアップデートであったと考えている。

またこのインタビューは、ある意味では「リカバリーストーリー」の一環として読めるとも思っている。であるのなら、リカバリー「像」は各人各様であってしかるべきであり、本を読めること「だけ」がその指標になるとは言えなくなる。インタビューを読んだ方が、それぞれのリカバリー像を思い描くことに寄与できたのであれば、望外の幸いである。

(本稿おわり)